2004年09月26日

「さぁ、運動会」!?

あるメーカーのビデオカメラの宣伝のワンシーン・・・「桜の花をくぐった我が子も、もう運動会」というコマーシャルで画面には徒競走でテープを切る我が子の姿・・・感動しますね。ビデオカメラを新調しましょう的なコマーシャルです。実際の小学校の運動会はそんなさもありそうな感動に全く乏しいです。それはなぜかについて考察してみました。

実はこの件、仮想少年クラブAGCで私が主張する土曜日半日復活の主張と大いに関連するように思うのです。夏休みがあけると子供は限られた時間でつめこみで競技を仕込まれます。私が小学校時代はいろいろなお遊戯を徹底的に仕込まれてかなりの時間を運動会の準備に費やしました。その結果かなり大きなことを成し遂げた満足感が本人にも見る親にもありました。ところが土日週休二日制の影響で授業時間が減るため勢い運動会の準備にかける時間も制限されています。官僚得意の帳尻あわせで運動会は即席にならざるを得ないのです。さらには「競争」を避けるということでしょうか?やはり書類しか見たことのない官僚の発想で作られたガイドラインで徒競走は姿を消しています。自分の子供の活躍ぶりが最近流行の「団体競技」では見えません。このため見ていてつまらない運動会になってしまいます。

私は徒競走は苦手でしたが、いつもビリだった私がたまたまライバルの一人が転んで運だけで万年最下位から脱した年があり、それでも親がとても喜んでくれたことを今でも覚えています。我が子の戦果を親ばかのやさしさで過大評価して讃える・・・そんな一幕で親子の絆が深まることの素晴らしさを優等生馬鹿な官僚様は理解できないようです。競争が優劣をつけるから学級崩壊を招くというような単細胞なことを官僚が考えているとしたら大間違いです。徒競走は一番の子にも、万年ビリの子にもドラマなのです。

冒頭の「徒競走でテープを切る我が子の姿」・・・そんな素朴な感動を小学校の運動会に復活させて欲しい・・・我が子の小さいけれども感動的な戦果を讃えて運動会のお弁当で我が子と乾杯したい・・・素朴な感動を奪ったから今の学校は荒れているのではないでしょうか?

Posted by kouenpapa at 2004年09月26日 16:17 | 育児