2005年07月10日

初めての模擬試験

今日は小3の息子の初めての塾の模擬試験でした。小3にしてお受験のはじまりです。公園パパとしては納得できない気分です。

公園パパは塾の発達は学校が教育に手を抜いているからまねいているものだと確信しています。土曜半日の廃止、能力別編成によるクラス構成をいつまでもとろうとしない、学習内容の間引きなど要は教育の手抜きが塾という必要悪を生んでいると断言します。教育畑の方はやたらに平等とか競争をなくすことによるありえないユートピアを描いていますが、現実の社会は納税ひとつとってもみんな同じ額なんてはらっていない。年金は401Kなど自分でギャンブルやってもうけろ。勝ち組は自分らを保護するように動き、負け組は泣き寝入りしろという、およそユートピアとはほど遠い世界です。それを教育だけはユートピアを実現しようとしているのだというところに大きな矛盾があるのです。

矛盾しているといっても我が子には良い教育を受けさせたい、そこで塾やお受験に頼らざるを得なくなります。なんで9歳の我が子がもう偏差値にふりまわされなければならないのか?少子化で競争率は落ちているのに教育のコストは我々の小さい頃に比べてうなぎのぼりに上がるばかり・・・全く釈然としません。そんな中、今日の模擬試験がやってきました。

私は息子に「勉強バトル大会に出るんだよ。ムシキングの時みたいにがんばれ!」と話しました。息子は「バトルがんばる!」と朝から張り切っていました。「ライフイズビューティフル」という映画でユダヤの強制労働を子供に「これはゲームだ」と説明する父親の気分です。塾の玄関で笑顔で手を振って別れた時、息子の後姿が涙でかすみました。

試験の間は何も手につきませんでしたが、終わった頃に迎えに行ったら笑顔で息子が出て来ました。「どうしたの」と聞くと「とってもいい友達が出来た。夏期講習とか行きたい。お金出してくれる?」いいお友達ができたなんて、やっぱり子供は遊びの天才、順応力抜群です。「講習でもテストでも好きなだけ受けなさい。そのための貯金はあるから・・・」という私の返事にうれしそうな笑顔を向けてくれた息子でした。長い長い一日でした。

Posted by kouenpapa at 2005年07月10日 16:51 | 育児