小電力と小型アンテナが鉄の掟です
意識革命に成功した貴方はいよいよハムライフの復活の準備にとりかかることになります。まずは設備です。AGCでは小型アンテナと小出力で運用する事をAGC的運用と呼び推奨しております。巨大な設備は自分の住んでいる世界とは別世界であるという意識革命がAGC的運用を楽しむためには必要です(どうしても別世界と思えない方はこれ以上読み進まないで同じような志向の集まりがたくさんあるはずですからそちらに行かれて下さい)。意識革命のため例えば次のようなディベートで自己暗示をかけて下さい。パソコンが10万円切る時代に無線機とアンテナに100万近くかけられますか?普及車しか乗っていない貴方、たかが道楽に車を買えるくらいの金額出したらもったいないと思いませんか?集合住宅や住宅密集地に住宅ローンを払いながら住む貴方、やっと獲得したマイホームで近隣の関係を悪化させるような巨大鉄塔を建てたいと思いますか?などなどです。 意識革命の後押しをするためにもう少しかきますと、集合住宅の方ならなおさらですが、海沿いと山間地の格差などロケーションの問題はKWリニアとタワーで克服できるような問題ではありません。例えば一度ロケーションの悪いところで投資してしまうともったいなくてひっこみがつかなくなり、もっと八木を大きくしたり出力をアップしてみたりとだんだんアリ地獄のように投資することになります。そしてますます引っ込みがつかなくなるというスパイラルにはまらないようにという気持ちを込めて小電力と小型アンテナはAGC流ハムライフをやる場合は鉄のおきて(!!)として守るべきものです。 QRP機やアンテナを自作したらそれは楽しいだろうけどとてもそれだけの技術が無いという貴方・・・私もそうですが、現在はメーカー製の機器でアパマン向けのものがたくさん出ていますので是非活用して下さい。その場合できるだけたくさんの周波数とモードに出られる小型機をおすすめします。たくさんの周波数とモードに出られるということは「パイルアップはまり過ぎ症候群」を防ぐことになります。パイルで応答が無いと「KW出せれば」とか「タワーがあれば」とかいろいろ考えてしまうのはAGC的でないのです。28MHzでアフリカの局をある程度呼んでだめなら、すぐ7MHzのCWにQSYし国内QSOを楽しんだり、50MHzで移動している知人に新しい移動地情報を聞いたりして、一点全力投球型でなく浮気症的な楽しみ方が良いと思います。浮気性的な楽しみ方に向くのはFT100やIC706といった小型HF機です。小型で移動運用等に最適な上にアパマン向けのベランダアンテナ構築に適したオプションが準備されています。 アンテナも一戸建てに住む恵まれた方はバーチカルやV字ダイポールを建ててもよいかもしれませんが、この場合もなるべく簡素にしないとかえって楽しみ方を半減させることになると思った貴方は完全にAGC流アマチュア無線の楽しみ方にはまっていますね。一戸建てでも外から見て無線をやっているのか全く分からないようなアンテナを設置すると なにやらスパイ大作戦みたいでカッコイイ なんて思う貴方、いいですねぇ! |