移動スポットのみつけ方
移動スポット探しを成功させる秘訣はほとんど90%事前調査にあります。まず日頃から50MHz等で移動で出ている局がどこに出ているか調査し、登山地図でどのあたりかを見当付けて印等を付けておきます。また等高線等を読んでかつ移動している局がどの辺から呼ばれているか把握し移動好適地はどこか見て林道で入って行けるかチェックをしておきます。登山地図で「一般車進入禁止」となっていても実際は開放されている林道もあるので事前に林道を管轄する役場等で確認するとともに、もしゲートが降りていた場合の他の候補も十分検討しておきます。 実際出かける時は可能な限り複数名乗車して向かいます。林道はすれ違いがきつく延々とバックさせられるなんていうこともあり、複数いたほうが心強いです。何度か足を運んだところであれば単独でもOKですが・・・。現地付近でどこに設営するかを決めるのに役立つのが車載テレビです。サービスしたいエリアにあるなるべくならUHF局を受像してできるだけきれいに映るところをさがします。この方法は景色を見ていても分からない「意外と電波の飛ぶ地点」をみつけるのに大変役立ちます。設営したのに空振りということはまずなくなります。 設営する場合、設営しても安全かがもう一つ大事なところで、路肩が弱かったり落石しそうな崖のすぐ下等は長居は無用です。アンテナを伸縮ポールで建てる場合のステーでやぶに入る時はヘビ等に注意します。千葉県の鹿野山に行った時はテントのすぐわきをマムシが通っていったことがありました。高山ではマムシがいないところもありますが用心は必要です。 撤収が夜になると、とんでもなく真っ暗でかなり手間取ることがあります。特に歩いて下山する場合夜間暗闇での下山は慎みましょう。私はALL JAコンテストで夜間八ヶ岳を下山しようとして遭難した人の非常通信を受けたことがありますが、捜索隊が出て大変だったことを記憶しています。 いろいろ書きましたが、自分だけの秘密の移動スポットを発見しそこでパイルアップを受けた瞬間の感激はやみつきになります。移動スポット探しは事前調査、地図と実際を見比べながらの林道走行、装備の搬入と設営とちょっとしたゲーム感覚で楽しめるAGC流アマチュア無線の楽しみ方です。 |