DXペディション雑感


SSNが最高潮のDXに最適なシーズンを迎え、DXペディションも大小多数行われています。V字ダイポールで50W程度の出力でもK5KキングマンリーフでさえCWであれぱクリア出来てしまいます。最初はおもしろがってパイルに参加していましたが、そのうちある事に気づきました。それは

はっきりいってむなしい!

ということです。30分以上スプリットで呼びつづけてQSOはほとんど「5NN TU」だけ・・・たしかにDXCCのエンティティーは増えるにしても、それがなんぼのもんじゃいという感じです。ふとその脇でCQを出しているスペインやアルゼンチンの局とのんびりQRAや天気の話やリグの話(CWですが)などしていると、なにやらホッとする感じです。のんびりやっていると相手の信号がQSBで上がり下がりしたり相手のキーングの癖なんかわかって親近感が持てます。思わずうれしくて「R(E Nと打つ) R FB」と返してしまいます。

そもそも人も住んでいないようなサンゴ礁の上をエンティティとする根拠は、DXCCのルールだからという話だけです。さんざんマイクロソフトに上納金を納めてウインドウズに振りまわされて、「えいっLINUXに乗り換えてやる!」なんて怒鳴りたくなっている我々が、なんで無線の楽しみ方までアメリカのDXCCとやらのルールに尻尾を振らなければならないのでしょうか?エンティティーなんて気にせずにのんびり30分も呼ばなくてもとってもらえるところとやれば良いのです。30分呼ばなくてもヨーロッパやアフリカや南米と出来てしまうのです。「ずいぶん遠くから飛んできたものだ」と相手の信号の強弱や雑音を楽しむ・・・これぞ実は真髄ではないでしょうか・・・。

それよりも無線で出会った後はカード交換よりも時代に即してEメールかなんかで親睦を深める楽しみ方が出ると良いかもしれませんね。QSOしたDX局と後で英語でメールのやりとりするなんてできたらなぁと思います。そのためには日本のような「@JARL.COM」といったコールをEメールアドレスにする制度を定着させる必要がありますね。コールから容易にアドレスが推定できる制度を確立すべきです。国際親善という意味でもサンゴ礁に群がって呼んでTVI出しまくるよりよほど発展的な楽しみができます。