大判焼き、学校パン、タンメン


山梨市の懐かしの味でまずひらめいたのは、駅前にあった小さい店で売られていた大判焼きといなり寿司の味です。大判焼きは「自慢焼き」などと呼ばれていて似たものが今も随所で売られていますが、まんじゅうの皮の部分のにおいが「大判焼き」の場合ちょっと一味違うものでした。重曹のにおいでしょうか?紅梅焼きや学校パンのにおいに近いにおいがしてそれが中のあんこの味を引き立てました。あちこちの「自慢焼き」食べて回っても「大判焼き」の味はみつかりません。実は私は昔この店のご近所に住んでいたのですが、お使いに行ってごほうびにおかみさんから「大判焼き」を頂いたことがありそのときの味は格別でした。この店のいなり寿司も最高でした。最近いなり寿司はコンビニでも簡単に変えます。でもコンビニのいなり寿司は甘すぎる味付けで、一方すし屋などの高級いなり寿司は塩味が強過ぎる感じがします。この店のいなり寿司はちょうどいい味でした。添えられている紅しょうがとのハーモニーがたまらず、それ以来私は紅しょうがが大好きになりました。残念ながら駅前の再開発とともに「大判焼き」は消えてしまいました。本当に寂しい話です。

既に登場してしまいましたが「学校パン」も懐かしい味です。今の小中学校で終業式や卒業式でこれを配っているかを私は知りませんので情報をお待ちしています。ご存知のない方に解説しますと紅梅焼きを大きく厚くしたようなパンが学校パンです。独特の重曹の香りがします。表面に塗られている砂糖がたまりません。昔は今売られている学校パンより硬いものが多く表面の砂糖もはがれやすくなっていました。学校から持ち帰ったパンの袋の底にはがれた砂糖があって、それを袋を傾けて食べる快感は今も忘れられません。今も万力公園の売店で「学校パン」が売られています。やややわらかすぎるのではないかと私は思っていますが・・・。

あと私の一押しの懐かしの味はタンメンです。タンメンは日川高校の学食のタンメンが大好きでしたが今もその味は残っているのでしょうか?それに近い味を捜し求めて万力の「くるまやラーメン」のタンメンに至りました。でもラー油の利きが今ひとつ学食タンメンより弱い感じです。根津橋東詰の「喜多八」のタンメンはラー油の効きはばっちりでなかなかではまっていますが学食タンメンに比べてややあっさりしている印象です。「野菜炒め」を注文するとまさに懐かしのタンメンの具の味が出てくるのが山梨市役所そばの「富士アイス」の野菜炒めです。どこが美味しいとは優劣つけがたいのですが懐かしの味にこだわっている私はこれらの店をしょっちゅうはしごして昔の味を思い出しています。いわゆるタンメンおたくです。