笛吹川花火大会


山梨市に昔から続いている小さな町にしてはデラックスで素晴らしい花火大会です。市内の商工業者が日ごろの感謝の気持ちを表したのが始まりということですが、私が生まれる以前からあった大変歴史のある花火大会です。

私は物心ついてから成人するまで現在のイツモアショッピングセンターのすぐわきに住んでいました。ここでは花火が家の窓から堤防から見るのと同じように大きく見えました。子供の頃からこのような環境に育った私にとって花火は大きく見えるのがあたりまえ・・・実はこれがどんなに幸せなことかはその後、転居してから知ることになります。私同様、山梨市駅前(4区)在住だった方は花火オタクになってしまわれた方も多いのではと思われます。

ただ、家の縁側から簡単に花火観賞できたがために私が縁日の楽しさを知ったのは中学生になってからでした。浴衣姿の同級生の女の子と出会うのが楽しみで花火そっちのけで歩き回ったりしました。いわばアメリカのハイスクールの映画によく出てくるダンスパーティーののりです。日本版男女の学校外での交流の貴重な機会ということでしょうか?特定のカップルが一緒に縁日を歩いている姿は羨望のまなざしで見られました。特に私が若かった頃はそのようなことはまれだったもので・・・私はそのような機会にはほとんど恵まれませんでしたが、最近は男女交際もオープンになってきていますので我が子には是非、将来青春を謳歌して欲しいと思っています。

山梨市の花火は峡東地区という狭い地区の人々が一堂に会する貴重な場になっています。10年ぶりの再会なんていうのも日常茶飯事のようにあります。実は私がUターン就職する機会もこの花火大会が与えてくれました。不景気になり花火大会のコストも膨大なもので存続をあやぶむ声も聞かれますが、峡東地区が合併して新市に移行する日になってもこの歴史的な大行事をなくなって欲しくないと毎年行く度に思います。