IP電話導入顛末記(ADSL編)


ADSLと聞くと地方都市の郊外の新興住宅地に住む方々は良いイメージが無いかもしれません。NTTの交換局は「古い町」の中心にある場合が多く、若い人々が住む新興住宅地はそこから大幅に離れた場所にありADSLが利用不可能な地域もかなりあることと思います。そのため昨今のADSLの値下げ合戦も白けた目で見ている方も多いと思います。そういう私も郊外に住む者ですが、幸いセンターから遠くても良好なCATVインターネットが整備されていてそういう意味では大変恵まれています。ただあえてADSLにこだわるのは子供の親友とプロバイダーが違ってしまい「話し放題」にならない場合、相手に合わせてプロバイダーの変更をすることがNTTのフレッツADSLでは簡単に出来る事からです。損失が「52dB」という我が家でADSLのIP電話が実用になるかどうか検証してみます。

まず検討したのはYahoo−BBのBBフォンです。このサービス無料お試しをやっていましたのでやってみました。まずインターネットの接続速度ですが1.5-2MBPSは出ました。まずまずです。Yahoo−BBのIP電話は設定も特別な配線の変更も何もいらずに普通に送られてきたモデムに電話線と今使っている電話機を接続すればすぐ使えます。IP電話でかかっているとき「ブブブ」というあやしげな音がしてわかります。BBフォン契約者同士は通話料は日本中無料です。YahooBBのシェアを考えると将来子供の友達がYahoo−BBのIP電話を使っている可能性が高く、将来お世話になるかなと思いつつそれでもCATVの接続速度に比してちょっといまいちだったので解約と相成りました。勿論「050」ではじまるIP電話番号はゲットできずじまいでした。

私の実家も52dBの損失抵抗の厳しいところですが、CATVがないためフレッツモアのADSLでIP電話を現在申し込み中です。今までの経過を書いておきます。

まずフレッツモアは全く問題なく開通。通信速度は1-2MBPSとまずまずです。プロバイダーはAsahiネットを利用しました。2003年3月19日IP電話申し込み受け付け開始ということで朝からどきどきしながら申し込みました。フレッツADSLのIP電話はIP電話用アダプタのレンタル又は購入をNTTに依頼してそれが到着してからプロバイダーに申し込むという順番になっています(実はそれがわからずちょっと困った)。NTTのIP電話機器の申し込みはこちらから行います。私はレンタルでしたのでレンタル費用の安いADSLモデム一体型IP電話アダプタ「MNV」を選択しました。このモデムフレッツ1.5−8−モア全てに対応している上にルータ機能を内蔵していて簡易ファイアーウォールとして動作します。ある意味オールインワンのうれしい商品です。

現在はモデムの到着を待っている段階です。近日実際の設定作業と使用感をレポートします。AsahiネットのIP電話の設定方法はこちらをご覧下さい。5月頃に割り当て予定の「050」からはじまるIP電話専用番号の選択も設定すべき項目の中に入っているようでどんな番号になるかとても楽しみです。他のプロバイダーの設定方法もほぼ同様と思われます。