廃屋


(Fatty_Ameさんからご投稿いただきました。ありがとうございました)

秘密基地についてです。 当局にとっての「秘密基地」めいたもので心をときめかせてくれたものの中に「廃屋」が あります。

当時住んでいた家(塩山市でしたが・・・。)の近所に廃屋が一軒だけ残っており、そこ には必ずやお化けが住人としているに違いなく、怖いもの見たさと何ともいえぬ雰囲気が ただよっており、少年の冒険心をくすぐるに値するものでありました。

 

廃屋の旅館を巡るナンジャタウンの地獄旅館

 

夕暮れ時になると「危ないから近寄ってはいかん!」と注意する近所のおじさんの監視 の目をくぐり抜け、時に一人でまたある時は悪友と連れ立ち何度となく潜入を繰り返した ものです。

その際の必須アイテムは懐中電灯とロウソク、そして非常食と称したスルメでそれをロウソクで炙って食しながら探索をする、ということを飽きずに続けていたのです。

当局個人としては廃屋探検の中でも何故かトイレ跡の検証にえもいわれぬ興味をそそられ ており、今にして思えばかつてその家で生活していたであろう人々の生活感をそれに見出 していたのかも知れません。

ところでその探検行も何せ火を使ったが為に親に密告されて、帰宅後充分過ぎる程の叱責 と罰として「押入れに閉じ込められの刑」と相成ったのでした。