お化け屋敷


今は遊園地のアトラクションでしか見ることの少なくなったお化け屋敷ですが、昔は近所の空き地などでも行われていたことがありました。おそらく旅芸人のように全国を旅するお化け屋敷家業があったのだと思います。

 

少年探偵には「八幡のやぶ知らず」がよく登場

 

お化け屋敷はその昔江戸川乱歩の時代には「八幡のやぶ知らず」と呼ばれていたこともあり、基本的には笹やぶで迷路が作ってあるのがその基本スタイルでした。中は木戸などでしきられていて木戸を開けるなどしないと迷路から出ることが出来ないようになっていてそれだけでも十分面白いわけですが、さらに途中で暗闇の中で上から人形の首が紐でおろされてきたり、あるいは人が突然お化けの格好をして目の前にあらわれたりとおどかす仕掛けがあるので迷路の解決は更に困難なものになります。

 

お化け屋敷には笹薮がつき物

 

その昔は迷路の途中におふだが置いてあってそれを集めてから出口にいかないといけないような感じになっているお化け屋敷もあったようです。これを再現したのがナンジャタウンの地獄旅館で中にある文字を記憶して最後にキーボードからそれを入力するという現代風のアレンジはされていますが、かなりリアルな内容になっています。

昔ながらの旅芸人的な催しで今は少なくなったのにサーカスがあります。昔はその辺の空き地で開催されテントの中に粗末な木の椅子が置いてあって観覧しました。私が最後にサーカスを見たのは1970年代です。サーカスのテントの裏には役者たちが暮らしていました。洗濯ものが干してあったり子供の泣き声もしました。こういう子供たちは学校はどうしているのかが結構不思議でした。サーカスはお化け屋敷と同様謎めいていたようで江戸川乱歩の少年探偵ではしばしば怪人が潜んでいる場所としてサーカスが選ばれています。サーカスの芸は綱渡りや新体操みたいなものが多かったのですがテレビでも滅多にそのような曲芸を見ることがなかったその頃はどきどきしたものです。