忍者ごっこ


探偵/スパイが洋物であれば、忍者は和物です。 子供心に忍者は大きなインパクトを持っています。 思い出してみるに探偵/スパイは昼間の仕事、忍者は 夜の仕事という感じで、忍者ごっこは夜が最適なシチュエーションということになります。私なりの忍者ごっこのやり方はいくつかありました。

1.夜、物置やお蔵に忍び込む。

懐中電灯を持って夜陰にまぎれて物置などに隠れるのは一味違う世界です。ただ隠れているだけでも面白いし兄弟や友達と一緒なせおもろさ倍増です。

2.夜、屋根に登って回りに耳を澄ます

これはあくまでもある程度大きくなったお子さんにしかすすめられませんが、夜屋根に登って忍者さながら聞き耳を立てると近隣のいろいろな音が聞こえてきます。静かな闇夜は昼間には聞こえない近所の生活音をきわだたせます。ほとんど盗聴というかのぞき趣味ですがわくわくします。

3.夜、こっそり押入れなどでお菓子やカップラーメンを食べる

忍者は乾しご飯や竹筒の水を飲んで飢えをしのいだといいます。それを真似して夜中に押入れなどでこっそりお菓子やカップラーメンを食べます。よく親にはしかられましたが、こっそり食べるこの味はまた一段といけます。

私の場合忍者ごっこのお手本は「赤堂鈴の助」の悪党の鬼面をかぶった忍者でした。ハイテクなスパイや探偵の武器に比べて木製のカラクリを利用した忍者の武器は実際持ったり触れてみたい夢に駆られました。一番実体験したかったのは、忍者の移送に使った「船」です。船といってもドーム型の形をしていてライトはちょうちん又はロ−ソク、動力は脇からはえているちょうど奴隷船のように外から見えないオールで進みます。陸に近づくと側面のドアが開き忍者が出てきます。こんな船を実体験したかった私です。

長野の戸隠ちびっこ忍者村では、黒装束に身をまとい手裏剣投げや川渡りなど大変リアルな忍者の体験ができます。家の周りの忍者ごっこに飽きてきた子供にはお勧めです。忍者村ではディズニーリゾートよりもずっと目を輝かせている子供が多いと感じました。ナンジャタウンと並ぶテーマパークの傑作です。

戸隠ちびっこ忍者村では黒装束に身をまとい手裏剣投げなどが体験できる