スパイ手帳


昭和30年代生まれの方にとってサンスターのスパイ手帳は懐かしく思い出すアイテムのひとつになっていることと思います。(スパイ手帳の貴重な写真の数々はいたさんにご提供いただきました。誠にありがとうございました。)

このスパイ手帳ってネットオークションなどでとんでもなく高額で取引されています。スパイ手帳の中身はシールや水に溶ける紙、暗号表などで構成されていました。なんと「スパイ手帳を復活させる会」というような組織まであるという噂も聞きます。是非サンスターで復刻版を出して欲しいものです。

確か手帳の方は表紙にかかれている紋章が3種類あって、その紋章と同じ柄の「かんずめ」3種類も売られていました。手帳の方は200円くらいかんずめの方は600円くらいしました。当時の私の小遣いの状況から見ると600円のかんずめを3つ集めるのはとても無理でした。かんずめの中には下記の写真のように小型のサイレンサー付ピストルや変装の道具が入っていました。

 

高額な実物を手に入れるのは難しいので100円ショップの商品や特価品でスパイセットを作ってみました。

1.望遠鏡(ファミレスの子供メニューのおまけ)

2.虫めがね(100円ショップで購入)

3.ピストル(100円ショップで購入)

4.懐中電灯(100円ショップで購入)

5.AMラジオ(100円ショップで購入)

6.ライトつきペン(ナンジャタウンのスーパーナンジャビザについていた物)

7.手帳(ナンジャタウンのスーパーナンジャビザ)

以上7つ道具を手ごろなケース(アタッシュケースのガラクタ)に入れて子供に提供したところ大喜びでした。この7つ道具を使いこなすスパイ訓練は夜子供が眠る時間20時-21時の我が家の恒例行事になりつつあります。

寝る時間、まず「着替えをスパイは60秒ですまさなければならない」と子供と着替えの競争、続いてどちらが寝床にある秘密基地に早く潜入すできるか競争すると、いつもはなかなか行ってくれない寝床にすぐ子供は入ってくれます。

布団の中にもぐりこんで懐中電灯で手帳に今日の活動内容をライトペンで記録、スパイムード満点です。続いて布団の外を望遠鏡やむしめがねで探索ピストルの打ち合いをします。

続いて仲間からの暗号無線通信の受信です。AMラジオは夜になると遠くの放送局やわけのわからないノイズが次から次に聞こえてきます。「宇宙人からの信号かもしれない」「ジャングルにいる仲間の信号だ!」子供は大興奮で布団の中で懐中電灯のあかりを頼りにAMラジオの雑音に耳をすまします。安っぽいAMラジオほどムード満点の音がします。これ結構はまります。それとAMラジオの世界ってレトロっぽいのでそれがさらにそそります。

そうこうしているうちに子供の寝息が聞こえます。この寝かせつけ方、結構効きます。号令のかけ方はスパイっぽくナンジャタウンの「ナイトイーグルのとりで」のアナウンスのごとくやります。えっわからないって・・・、いわゆるミッションインポッシブルのテープでの指令風ですがやや緊迫感がミッションインポッシブルの方は欠けています。是非「ナイトイーグルのとりで」やってみて下さい。ちなみに我が家ははゴールドソルジャーのシールを10回以上ゲットしています!